日本固有のぶどう品種「甲州」の隠れた香りのポテンシャルを
ワインの香りの世界的権威であるボルドー大学デュブルデュー研究室とのプロジェクトにより引き出したまったく新しいスタイルの甲州ワインです。
そのあふれる柑橘果実の香りとフレッシュな酸とのハーモニーをお楽しみ下さい♪
このワインの誕生にあたり技術指導をされた同研究室の富永敬俊博士の著書「きいろの香り」に登場する「きいろ」という名の青い鳥をラベルに描いてあります。
過去の参照
2008年の概況
春先は低気圧や前線が通過し曇りや雨のぐずついた日が多かったため日照時間は少なく、気温も低めであったため、ブドウの萌芽は若干遅れた。GW中は高気圧に覆われて晴天日が続いたが、その後、強い寒気が南下し気温の変動が大きくなった。低気圧や前線の影響で曇りや雨の日が多く、月降水量は平年の倍であった(3つの台風が上陸)。
晴れた日の気温が高めに推移したため、ブドウの開花は平年より2~3日早まったが、開花期は低温で推移したため、結実不良となり果粒は粗着(バラ房)傾向となった。梅雨期間中は湿度が高く、例年になく病気が多発した。梅雨明け後1週間は降雨なく高温乾燥状態が続いたが、8~9月には午前中は晴れてうだるような暑さ、午後になると雲に覆われ大気の状態が不安定となり局地的な集中豪雨(ゲリラ雷雨)に見舞われた。猛暑日、真夏日日数は平年を上回ったものの1日を通して晴れた日が少なく「猛暑、残暑」の印象は薄かった。栽培家は、収穫数量の減少や品質低下を抑えるため防除策に追われた一年であった。
テイスティングコメント
透明感があり、厚みのある、立ちのぼる香り。グレープフルーツ、梨の果肉、そして吟醸酒を思わせる優雅さも感じる。
味わいは、なめらかで厚みがあり、酸はおだやか。よく熟した果実の濃度も感じる。
白身魚のソテー、地鶏に岩塩を使用した焼き鳥、アンチョビとキャベツのソテー、ウドや筍などの天ぷらなど、油脂分を使用した鮮度の良い食材の料理と合わせてみたい。(2009年4月)
<メルシャンHPより抜粋>